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こんなところにもグリシン
病院・くすり
グリシンはその成分により輸液や胃酸をおさえる薬に使われています。
輸液 点滴による栄養補給
グリシンは、アミノ酸としてタンパク質の構成成分であるだけではなく、多くの生理活性物質の生合成に必要な栄養素です。
エネルギー及びアミノ酸等の栄養素を補給する目的で、点滴に使用される栄養輸液製剤(アミノ酸輸液や高カロリー輸液)に使われています。
制酸効果 胃酸をおさえる
グリシンには、胃液に対する緩衝作用があり(アミノ基とカルボキシル基を持つ両性化合物のため)、炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムと組み合わせて胃酸をおさえる副原料として薬剤に使われます。
弱アルカリ性物質により胃液が中和され、更にグリシンの緩衝作用によって胃酸濃度を適正に維持することができるのです。